
★イベント終了レポート★小曽根真&ゲイリー・バートン
2013年07月10日
☆当ホールのボランティアライターズの方によるレポートです☆
公演や講座の雰囲気や感想を、みなさまに発信する活動をしています。
6月9日(日)に『小曽根真&ゲイリー・バートン』ジャズコンサートを開催致しました。
お互いに信頼しあい即興演奏の可能性を限りなく追及している二人の偉大なミュージシャンが繰り広げる珠玉のジャズタイム。最高の演奏がここ青葉の森公園芸術文化ホールで実現しました。
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〇ボランティアライターズ・レポート〇
●最高気温28度となった梅雨の中休み(というか空梅雨?)の日、青葉の森で世界最高峰のジャズを堪能しました。この原稿は、興奮覚めやらぬ中、近所のイタ飯屋で書いています。
ジャズピアニスト小曽根真と、その師匠ともいえるグラミー賞ホルダー、ゲイリー・バートン。2人の運命的な出会いから30年目のニューアルバム「TIME THREAD」を中心としたジャズワールドに、満席の場内は真夏日のような熱気に包まれていました。
2時間に及ぶコンサートは、驚きがいっぱいでした。
息もつかせぬアドリブ合戦
バートンの見事なばちさばき(バートングリップといいます)
小曽根氏の変幻自在のピアノ演奏
一糸乱れぬ2人の呼吸
情感が溢れ出す、音の一粒一粒
しかも2人がめちゃくちゃフレンドリー…
指定された文字数ではとても語り尽くせません。
何より一番驚きなのが、この2人と青葉の森で出逢えたことです。
隣の方が、東京ではこんな価格で聴くことは出来ないとおっしゃっていましたが、まさにその通りだなと。
これが青葉の森芸術文化ホールの魅力であり、価値だと思います。
青葉の森にはこれからもたくさんの驚きと出逢いが用意されているはずです。
皆さんの身近にあるちょっとした贅沢を体験しに、青葉の森へいらっしゃいませんか。
ボランティアライターズ 齋藤信彦
●魅惑のひととき
開演30分程前からホールは年齢も様々な大勢の人で一杯で「小曽根真&ゲイリー・バートン」への期待感と人気の高さがうかがえました。最初の曲は『あらっ、これがジャズ?』
と思われる様なソフトで懐かしさが漂う曲でした。そして小曽根のピアノとバートンのヴィブラフォンがまるで会話でもしているかのように、絶妙にからみあっているのに驚きました。でも驚きはそれだけではありませんでした。小曽根は10本の指でピアノを弾きバートンは4本のマレットでヴィブラフォンを叩くのですが、4本が10本に負けていません。両手の親指、人差し指、中指の間に4本のマレットを挟み、実に巧みにメロディ、和音を生み出しているのです。ピアノとヴィブラフォンの心地よい音がまるで空気でも吸い込むかのように、体の全ての細胞にしみ込んでいくようでした。ある曲ではホール全体の空気が、たたけばキーンとなるようなクリスタルに包まれてしまったかのようになったり、ビル・エヴァンスに影響を受けて小曽根が作った曲では、知的で上品な大人の雰囲気が味わえたり、最後の「Popcorn Explosion(ポップコーン大爆発)」では爆発したポップコーンが部屋中に散らばっている様子を想像して思わず笑ってしまいました。ピアノとヴィブラフォンだけで森羅万象が表現できるといっても過言ではないでしょう。まるで魔法にかかったかのような2時間でした。
ボランティアライターズ 篠塚緑
